発達障害は、生まれつき脳の発達が通常と異なっています。その他に家庭環境や教育環境など様々な環境的素因により影響を受けます。家族や周囲の人々の正しい理解と適切な支援により困難を克服し、成長を続けることが可能になります。
発達障害には自閉症、アスペルガー症候群、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害などがあり、これらは生まれつき脳の一部の機能に障害があるという共通点があります。一人の人にいくつかのタイプの発達障害があることも珍しくありません。
全般的な知的発達には問題がないのに、読む、書く、計算するなど特定の事柄のみがとりわけ難しい状態をいいます。有病率は、確認の方法にもよりますが2~10%と見積もられており、読みの困難については、男性が女性より数倍多いと報告されています。
年令不相応の多動、衝動性、又は不注意などが7歳までに現れ、小学生の間では3~7%に存在し男性は女性よりも数倍多く存在します。
多動、衝動性の症状としては、座っていてももじもじしてじっとしていられない、席を離れる、おとなしく遊んでいられない、順番を待つのが難しいなどがあります。
不注意の症状では集中し難い、忘れ物や紛失物が多い、宿題などを避ける、やることを最後までやらない、作業の段取りが悪いなどがあります。(参照:厚生労働省、みんなのメンタルヘルス)
自閉症スペクトラム障害の人は今日約100人に1~2人存在するとされています。男性に多く、一家族に何人か存在することもあります。
通常、遺伝的な問題で脳内の神経伝達物質のバランス異状により脳内神経細胞の情報交換に障害が起こります。フィルターシステムに機能異常が起こり、重要な刺激と重要でない刺激との判別が困難で全ての音、目に見えるもの、触れるものなどに同様な関心が払われてしまい混乱を招きます。
今日米国ではリタリン(一般名:塩酸メチルフェニデート)、日本国内ではストラテラ(一般名:アトモキセチン)やコンサータ(リタリンと同成分の塩酸メチルフェニデートの徐放性製剤)などが多く用いられています。しかし、これには大きな疑問があります。
ADDやADHDの人達には神経細胞がドーパミン(喜びの感情をつくり注意を制御する神経伝達物質)に反応しにくくなる遺伝子の異常が存在します。研究によるとADHDの子供達の49%にD2ドーパミン受容体のA1対立遺伝子が存在します。
研究がADHDの子供達は通常の人に比べて後にアルコールやその他の薬物乱用に陥る可能性が5.5倍あることを示しています。問題はADHDの人は将来依存症になる可能性があるということです。ADHDの原因となる脳内の神経化学的バランス異状は衝動的、依存的、強迫的行為を引き起こすものと同じものです。それゆえコカインに似た代用物質を与えることは大変危険です。
参考:注意欠陥障害 Dr.Kenneth Blum, Dr. J. Holder
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人の行動、認知能力、集中力、記憶、気分、睡眠、のどの渇き、食欲、俊敏さ、感情は神経系の働きによっています。全ての細胞の大部分はアミノ酸によって構成されています。神経系の働きの殆どはアミノ酸とその生化学物質、ビタミン、ミネラルによっています。
神経伝達物質もアミノ酸で構成されている。例えばセロトニンはLトリプトファンから生成され、ドーパミンとノルエピネフリンはLフェニルアラニンとLチロシンから生成され、エンドルフィンとエンケファリンのレベルはDフェニルアラニンとグルタシオンによって上昇します。
今日アミノ酸を用いてアディクションによって低下した脳の働きを回復させられることは明らかになっているが、それには非常に複雑な異なるアミノ酸とその複合物質による各種の神経伝達物質の相互作用が存在し単純な仕組みではありません。しかし、それは今までアディクション業界が試してきたどの様な療法よりも直接的なアプローチです。
それについては多数の研究がなされアディクション回復の明らかな効果が示されている。薬物の欲求や禁欲症状は脳内の報酬センターに於ける神経伝達物質や酵素の機能異常です。今日までのアミノ酸の研究でストレスの低下、うつの改善、グルコースや神経伝達物質受容体の機能を改善し、セロトニン、ドーパミン、エンケファリン、タウリン、GABA等の適切なレベルを改善させられることが判明しています。
"Staying Clean and Sober" Drs. Merlene and David Millerより
参照:「報酬欠陥症候群」 国立精神神経医療研究センター 監訳 松本俊彦
翻訳:遠藤光政、 川口衆
「クリーンにしらふで生きるために」
Merlene Miller, M.A., David Miller, Ph.D.著
ニューヨークタイムスでベストセラーになった依存症者回復のための手引書
ニューロオリキュロセラピーは耳介の神経反射ポイントに微弱電流を流すことで様々な健康問題に対処することが可能なもので、中でも痛みのコントロールと、発達障害、依存症に特に効果を現します。
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トルクリリーステクニックは神経機能調整に特化したカイロプラクティックテクニックで報酬欠陥症候群を解消させ人の持つ潜在能力を発揮させます。
https://www.torquereleasejp.biz/index.htm
参考:Subluxation-based chiropractic care in residential drug treatment